幼少期の記憶2
この人たちは私を試しているんだ
私の周りで、それぞれの与えられた役割を持って
そこで発するべきセリフを私に投げかけているんだ
これはそんな試練なんだ
ふと、私にチクチク小言を言う母に対して抱いた感情
母の本音じゃない
言わされているだけだ
そう信じて救われたかったのだろうか。
母の言動が自分には幼いからという理由を省いても全く理解不能の域に達していたからであろうか。
私には、母も、祖父も、父も、すべてニセモノだということがわかった。
幼い私は無邪気に尋ねる。
「おかあさんはおかあさんのふりしているだけなんでしょ?
ほんとは知ってるよ」
母は何言ってんのとまた小言。
怒られた私はこれをうことやこの思考は
良いものではないんだと母の反応から判断し、やめてしまう。
けどそうして思ったことこそ確からしくもある。
母の言動はいつも「いい母親」を基準にしたもので
カタチは綺麗だけど心はそこにない。からっぽ。
それを本質的に見抜いていたんだろうと思う。
こういったことは日常茶飯事だったけど
なぜか、この、「私の家族は役割を果たしているだけ/演技しているだけ」ということに気付いたことは
その後も強烈に印象として残っている
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