kokorononekkoのブログ

自分が裸になることで見えてきた景色たち

父の結婚

人の心を明かすのが得意
最近気づいてしまった自分の特技


引き出すつもりもないし
知りたかったわけでもないし
おそらく父も話すつもりでなかったであろうと思われるけど
父の挫折の話を引き出してしまった


父と二人きりで話す時間を持ったのは34歳になって初めてのこと。


母とどうにもならなくなり
ある人に話を聞いてもらい
やっと自分をケアできた


それでいろんなものが見えてきて


私、父のこと大好きだったんだということ


これまで嫌いだと思い込んでいた


でもそうではなくてそれは母の刷り込み


母が、私が父を好きにならぬよう刷り込んでいた。
小さいころからずっとずっと


父は
勝手、人の心を理解しない、自分のことだけ、
こんな父のような男性とは結婚しない


そう、思い込んでいた私。


けど父の私に対する姿勢は
決して手厚いものではなかったにしろ
いつでも、私の主体性を一番に考えてくれていることがわかるもので


あなたは、あなた。
俺は、俺。


そうやっていつも言われていた。


そんな父の私の目に映った正直な姿さえも
歪んで認識してしまうほどの母の刷り込み


意識って恐ろしい。


いつだって、父はそうだったのに。
気が付かなかった



あるとき自分の母からの悪い魔法が解けてからは
いろんなことがわかって
混乱の毎日の中で
必死で自分を見つめて
自然に出てきた答えは


父と二人で話をしてみたい。


そして実現した二人の初めての食事。


私と父が似ていること
わかっていたよ、という父と
こうなるまで気が付けなかった自分と
価値観も似ていて
私の仕事への絶望は
父がかつて経験したそれと同じ理由で


そして挫折後にしたことも同じで
自分にとってその時に都合のよかったパートナーと結婚するという選択
間違いかどうかはわからない


私の誕生って・・
私の子の誕生って・・そう考えてどうしようもなく参っていた日々


けど
私が今こうして紆余曲折ありつつも
幸せを感じながら毎日を送ることができるようになったことを考えると


生を受けるということは
それが必ずしも幸せのだけのものでなかったとしても
行き当たりばったりの偶然からのモノであったとしても
悪い意味を持った側面だけでは、決してないと思えている




けど、


確かに、挫折から逃れるための、気を紛らすための結婚であったっていう事実
それを認識している、親になった自分たち


それをどう受け止めていくのか
これから探すことになるんだろうな


父は、本音かどうかはわからないけど
自分にとっては、ラッキーだったという答えとして
ハッピーエンドとして受け止めようとしていた



私もそうなれるんだろうか


自分にとってのパートナーを
自分の弱さというネガティブな部分で決めてしまった事実は
ずっとかかえていくことになるんだろうな


ひょっとすると、パートナーも同じなのかもしれない


答えをみつけていくことが一緒にいる意味なのかもしれない